釣り銭の準備金はいくら用意すればいい?

公開: 2026年7月22日

結論

釣り銭の準備金は、「いくら」という合計額よりも、営業中に釣り銭が切れないだけの金種(千円札・500円・100円・10円など)の枚数を、次の両替・補充まで保てるかで決めます。適正額は業種・客単価・現金決済の比率で変わるため一律の正解はなく、現金の動きが少ない店なら数万円程度で足りることも、現金客が多い店ではそれ以上を用意することもあります。合計額を決め打ちする前に、必要な金種の枚数を積み上げる逆算で構成を組むのが実務的です。

「開店前のレジにいくら入れておけばいい?」——釣り銭準備金(レジ金・つり銭準備金)は、少なすぎると営業中に釣り銭が切れてお客様を待たせ、多すぎると現金管理の手間と紛失リスクが増えます。ネットで「◯万円」という数字を見かけますが、必要額はお店ごとに違います。ここでは、自店に合った金額を逆算する考え方を整理します。

準備金は「合計額」より「金種の構成」で決まる

釣り銭切れは、合計額が足りないというより、特定の金種が尽きて起こります。よくあるのが、1万円札での支払いに対する千円札の不足と、端数のやり取りで起こる100円・10円硬貨の不足です。合計で3万円入っていても、その中身が高額紙幣ばかりでは釣り銭は作れません。だから準備金は「いくら」だけでなく「どの金種を何枚」で考えるのが出発点になります。

自店の適正額を逆算する4つの視点

金額を決め打ちせず、次の4点から必要な金種と枚数を見積もります。

視点見るポイント
現金決済の比率キャッシュレスが多いほど準備金は少なくて済む。現金客が中心なら厚めに
1日の現金客数客数が多いほど釣り銭のやり取りが増え、金種が早く減る
客単価と支払い方法高額紙幣で払われやすい店は千円札を、少額決済が多い店は小銭を厚めに
両替・補充の頻度1日1回両替に行けるなら1日分、行けない日があるなら余裕を持たせる

これらを踏まえ、「営業中に最も減りやすい金種(多くは千円札と100円・10円硬貨)が、次の補充まで切れない枚数」を先に決めます。合計額から金種を割り振るのではなく、必要な枚数を積み上げた結果が合計額、という順番で考えると過不足のない構成になります。

金種構成の一例と、運用のコツ

たとえば小規模な店舗で下のように組むと、合計は一例として37,200円になります。実際は上の4つの視点で自店向けに増減させてください。

金種枚数(一例)金額
千円札20枚20,000円
500円玉20枚10,000円
100円玉50枚5,000円
50円玉20枚1,000円
10円玉100枚1,000円
5円玉20枚100円
1円玉100枚100円
合計37,200円

運用では、次の3つを押さえると準備金が安定します。

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