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総当たり戦の対戦順の組み方|同じチームが連戦しない試合順の並べ方

公開: 2026年8月12日

球技大会やサークルの練習試合で総当たり戦(リーグ戦)を組むとき、「誰と誰が当たるか」の一覧表は意外とすぐ作れます。困るのはその先、どの試合を何番目にやるかを決める段階です。適当に並べると、あるチームだけ2試合続けて出場し、別のチームは長く待たされる。「うちだけ連戦なのはおかしい」と言われて当日に組み直した経験のある幹事さんは少なくないはずです。

この記事では、総当たり戦の対戦順を「ラウンド(節)を作る → ラウンドの境目を整える → コート数と照らして無理のない形にする」の3段階で組む方法を、5チームの実例表とあわせて解説します。連戦をゼロにできる条件と、できないときの落としどころも整理します(2026年8月時点の一般的な組み方に基づく整理です)。

対戦順を決める前に|総試合数とラウンドの考え方

総当たり戦は、参加する全チームが他の全チームと1回ずつ(1回戦総当たりの場合)対戦する方式です。総試合数は「チーム数 × (チーム数 − 1) ÷ 2」で求まり、5チームなら10試合、6チームなら15試合、8チームなら28試合になります。対戦順を考えるときは、この試合の山をまず「ラウンド(節)」に切り分けるのが出発点です。

ラウンドとは「同じチームが2回登場しない試合のまとまり」のことです。偶数チームなら全チームがちょうど1試合ずつ入って1ラウンドになり、ラウンド数は「チーム数 − 1」。奇数チームなら毎ラウンド1チームが対戦相手のいない休み(BYE)になり、ラウンド数は「チーム数」と同じです。ラウンド単位で試合を流せば、連戦の問題はラウンドとラウンドの境目にしか起きない——これが対戦順を組むうえでいちばん大事な見通しです。

チーム数総試合数ラウンド数1ラウンドの試合数毎ラウンドの休み
4632なし
510521チーム
61553なし
721731チーム
82874なし

基本の組み方|円卓法(サークル法)でラウンドを作る

ラウンドを漏れなく重複なく作る定番の方法が円卓法(サークル法)です。チームに番号を振って円卓のように向かい合わせに並べ、1チームだけ固定して残りを1つずつずらしていくと、全ラウンドが機械的にできあがります。手順は次のとおりです。

  1. チームをA・B・C……と並べる。奇数なら末尾に「休」の席を1つ足して偶数にする。
  2. 前半と後半を向かい合わせにして、向かい同士を対戦カードにする(これが第1ラウンド)。
  3. 先頭のAだけ固定し、残りを1席ずつ回す。回した状態でもう一度向かい合わせを取れば第2ラウンド。
  4. これを「席の数 − 1」回くり返すと、全チームがちょうど1回ずつ当たるラウンドがそろう。

5チーム(A〜E)で実際に回すと、次の5ラウンドになります。「休」の向かいに座ったチームがそのラウンドの休みです。

5チームを円卓法で回した結果(1ラウンド=2試合+休み1チーム)
ラウンド試合1試合2休み
第1RB–EC–DA
第2RA–EB–CD
第3RA–DE–CB
第4RA–CD–BE
第5RA–BD–EC

10試合すべてが1回ずつ現れ、休みはA→D→B→E→Cと5チームに1回ずつ回ります。手作業は6チーム程度までが現実的です。

円卓法の利点は、休みが特定のチームに偏らず、各チームの試合間隔もほぼそろうことです。組み合わせ表だけを先に作って後から順番を考えるより、最初からラウンドの形で作る方が対戦順の作業はずっと楽になります。

連戦が起きるのはラウンドの境目|1コートでの並べ方

コートが1面なら、試合は上の表を左上から右下へ順に流すことになります。ラウンドの中では同じチームは1回しか出ないので、連戦が起きるとしたら「前のラウンドの最後の試合」と「次のラウンドの最初の試合」の間だけです。5チームの円卓法そのままの並びでは、2か所で同じチームが続けて出てきます。

5チーム・1コート|円卓法の順に流したときの試合順(色付き=連戦になる箇所)
順12345678910
そのままB–EC–DA–EB–CA–DE–CA–CD–BA–BD–E
入れ替え後B–EC–DA–EB–CA–DE–CD–BA–CD–EA–B

そのままだと6→7試合目でCが、8→9試合目でBが連戦。第4Rと第5Rの中で試合の前後を入れ替えるだけで、10試合とも隣り合う試合に同じチームが出なくなります(各チームとも最低1試合ぶんの休みが入ります)。

直し方は単純で、ラウンドの中で試合の前後を入れ替えるだけです。ラウンドをまたいで動かすと休みの回り方が崩れますが、同じラウンドの中で順番を変えるぶんには組み合わせも休みも変わりません。境目で同じチームが続いていたら、そのラウンド内の別の試合を先に持ってくる——これでほとんど解消できます。

チーム数が増えると境目のチェックはむしろ楽になります。6チーム以上を円卓法で作り、ラウンド順にそのまま1コートで流した場合、隣り合う試合に同じチームは現れませんでした(6〜14チームで確認)。逆に3〜4チームは、どう並べても連戦が消えません。4チームでは、A–Bの次に置ける「AもBも出ない試合」がC–Dの1つしかなく、その次は誰かが続けて出るしかないからです。4チーム・1コートなら、連戦を消そうとするより「試合の間隔を空ける」「連戦は各チーム1回まで」と割り切る方が現実的です。

コートが複数あるとき|連戦ゼロにできる目安は「コート数×4+1」

体育館2面、テニスコート3面のようにコートが複数あると、同じ時間帯に複数の試合が並びます。この場合の「連戦」は、続けての時間帯に同じチームが入ることを指します。ここで見落としがちなのが、コートが多いほど連戦を避けにくくなるという点です。

全コートを埋めながら連戦ゼロにできるのは
チーム数 ≧ コート数 × 4 + 1 のとき(1コートなら5チーム以上、2コートなら9チーム以上)

理由は数えてみると分かります。1つの時間帯に試合へ出るチームは「コート数 × 2」。次の時間帯にもそれと重ならない「コート数 × 2」チームが必要なので、合わせてコート数×4チームいないと誰かが続けて出るしかありません。さらにちょうど×4のときは、奇数番目の時間帯に出る組と偶数番目に出る組が固定され、組をまたぐ対戦がどこにも入らなくなります。だから最低ラインは「×4+1」です。1コートで5チームから組めて4チームでは組めなかった前章の結果とも一致します。

コート数連戦ゼロにできる最低チーム数それ未満のときの現実的な対応
1面5チーム3〜4チームは連戦を1回ずつに抑える・試合間隔を空ける
2面9チーム4〜8チームは片面を空ける時間帯を作る、または連戦前提で間隔を取る
3面13チーム参加数が少なければ使う面数を減らした方が並べやすい

たとえば6チームを2面で回すと、1ラウンド3試合なので「2試合の時間帯+1試合の時間帯」に分かれ、次のラウンドの先頭とどうしても誰かが重なります。6は9に届かないので、これは並べ方の工夫では消えません。対処は3つです。①コートを1面に絞る(6チームなら円卓法の順で連戦なし)。②2面のまま試合と試合の間隔を広げ、連戦になっても呼吸を置けるようにする。③「同じチームの連戦は大会を通じて1回まで」とルール化し、その分は休み時間を長く取る。「連戦ゼロだが所要時間が延びる①」と「時間を優先する②③」のどちらを取るかは、参加者の納得感で決めることになります。

なお、偶数チームでコートが十分にある大会(8チーム4面など)は、毎ラウンド全チームが試合に出るのが正常な形です。この場合の「連戦」はラウンドが続くこと自体なので、対戦順ではなくラウンド間の間隔で調整します。

並べ順を仕上げるときの確認ポイント

連戦の有無を確認したら、最後に運営の側から並び順を点検します。参加者が連戦と同じくらい気にするのは次の点です。

並べ替えは同じラウンド内での入れ替えにとどめると、休みの回り方や対戦漏れを気にせずに済みます。ラウンドをまたいで動かすなら、動かした試合に出る4チームだけを追い、連戦が新たに生まれていないかを確かめてください。

チーム名を入れるだけで、円卓法の総当たり表とラウンドごとの休みを自動作成。コート数・1試合の分数・間隔から各試合の時刻も付きます。
無料・登録不要のリーグ戦・トーナメント対戦表ツールで、方式に「総当たり(リーグ戦)」を選んでチーム名を入力すると、全試合数とラウンド数、ラウンド×コートの対戦表(時刻・休み付き)、「チーム別 試合一覧」が表示されます。チーム別一覧には各チームの試合が第○R・時刻・コート・相手の順で並ぶので、「ラウンドの境目で同じチームが続いていないか」をチームごとに追って確認できます。奇数チームなら毎ラウンド1チームが休み(BYE)になる旨の注意も出ます。印刷・CSV出力に対応し、入力データは端末内だけで処理されます。

リーグ戦・トーナメント対戦表ツールで総当たり表を作る →

ツールが作る対戦表は円卓法のラウンド順に時刻を振ったものです。ラウンド内の前後を入れ替えて連戦を消す最後の一手は手元で行う想定なので、「組み合わせ・休み・時刻」の土台はツール、境目の確認は目で、という分担が手堅い方法です。

まとめ

総当たり戦の対戦順は、①円卓法でラウンドを作る、②ラウンドの境目で同じチームが続いていたらラウンド内で試合の前後を入れ替える、③コート数と照らして連戦ゼロが成り立つかを判断する——の3段階で組めます。連戦はラウンドの中では起きず、境目でだけ起きるので、見るべき箇所は限られています。

連戦をゼロにできるのは「チーム数がコート数×4+1以上」のとき。1コートなら5チーム、2コートなら9チームが最低ラインで、それに満たない大会は並べ方ではなく、使う面数を減らすか試合の間隔で調整するのが正解です。トーナメント方式で組む場合の枠とバイ(不戦勝)の考え方は、奇数チームのトーナメント表の作り方で解説しています。